2016.03.14
3月14日(月)
今日は視察の予定もなく、まっすぐ出勤。
しかし、デスクでゆっくりコーヒーを飲もうとした瞬間、上沼官房長官からの電話が鳴り響いた。
危うく、熱いコーヒーを吹き出すところだった。
この人からの電話は、いつも心臓に悪い。
着信音までどことなく凶暴に感じてしまうから不思議だ。
恐る恐る電話に出てみると、
「今日はなんの日か分かっとるんか?」と、少しご立腹気味。
うっかり視察の予定を忘れていた?と焦りながら、
手帳を見直したが、今日はそんな予定は入ってなかった。
「ホワイトデーやないか!なんで、なんもないんや!?」
官房長官の怒声が、鼓膜ごと俺を震え上がらせ、
危うく、今度はカップごとコーヒーをぶちまけるところだった。
そう言えば先月、沼島の視察から戻ったとき、
机のうえに小さなチョコレートが一粒置かれていた。
「みんなで食べや!」というメッセージカードといっしょに、
職場に箱入りのチョコレートが送られてきたらしい。
でもみんなで分けたら一人あたり一粒だし、
お返しをする必要もないかと思って、そのまま忘れていたのだ。
まさか、あの一粒のために、
官房長官に電話で20分もキレられ続けることになるとは…。
そして結局、“びわ”のギフトを贈ることになった。
官房長官は昔から南あわじの名産「灘のびわ」を食べて育ったから、
あの味が懐かしくなったらしい。
でもびわは初夏の果物だから、今はまだ収穫されていない。
それを伝えても、「それは言い訳か?ぬるいな!」と、お説教は10分延長。
たぶん、この朝の30分の電話で、
今日一日の体力を使い果たしただろうな。
たいした仕事もなかったはずなのに、
こうやって日記を書いている今もクタクタだから。