あわじ国

長い１日だった。特に昼からが。

急に鳴り出した電話をとったと思えば、

「「あわじ国」なんて、絶対に認めねぇ！」の怒声。

その後は意味もわからないことをまくしたてられ、

とつぜん電話が切れたと思ったら、次々に電話が鳴り出した。

内容は散々たるものばかり。

「この目玉レタス！」とか「悪魔め」とか「どこの国の回し者だ！」とか。

ヒドイものだと「☆Aγ◎?！ぎゃ▲＋※あ・・・・」みたいに、まったく聞き取れない電話もあった。

 

でも、その反対もあった。

「すばらしい！」「よく振り切った」「バンザイ！あわじ国」

何が何だか、まったくわからずに対応した。

電話対応しているそばを通りがかった川上課長が、

「ふふ、何てざまだ」も笑ってたのは、今思い出しても、本当に腹が立つ。

あのタマネギじじい、覚えてろよ。

 

その後にSNSを見て知ったのだが、

どうやらあわじ国の独立PRムービーがネット上で公開されたようだ。

公開された時間は、だいたい最初の電話をとったときと同じ。

それで、あの怒涛のクレームがはじまったのだ。

でも、いったい何なんだろう、あの動画は。

この間の「あわじ国ガイド」にひきつづき、

またも知らない間に、奇抜な動画がつくられ、そして公開された。

そもそもPRといえば、広報のはずなのに、

広報大臣が一切知らないなんて、おかしくないか。

それに、あの狂気に満ちた動画は何だ。

レタスの目が開いたり、女子高生が牛舎で踊り狂ったり。

映像の雰囲気も何やらレトロな感じに仕立てて、思わず息を潜めてしまった。

何か、とんでもないものを見てしまったような気がして。

 

上沼官房長官は日本国だから、中田大統領に聞こうとしたが、

部屋に入ろうとした瞬間、「さすが、上沼さん…」と声が聞こえた。

嫌な予感がして部屋に入るのをやめたが、

あの動画のことは中田大統領も知っていたのだろうか。

知っていて、上沼官房長官への賛辞をもらしていたのか。

わからない。何が起きようとしているのか、わからない。

とにかく、しばらくは様子を見るしかないな。

 

それにしても、電話対応中はずっと座りっぱなしだったから、

今日はものすごく痔がズキズキする・・・。

この日記も立ちながら打ってるし、明日にはマシになるのだろうか。

週末ずっとこのままだと、またわが家の官房長官の機嫌が悪くなるな。

どっちかというと、わが家の狂気が、いまは一番怖い。