PR MINISTER

広報大臣の日記

2016.02.15

2月15日(月)

今日から、1泊2日の沼島視察だ。

離島っていうだけで、すこしバカンス気分になれる。

あわじ国から船でたったの10分で、リゾートだ。

それに、さすがに離島なら、あのがめついじじいの川上課長が、

まとわりついてくることもないだろう。

ひとりバカンスなんて、なんと贅沢…。

 

船を降りると、思っていたよりも小さな漁村で、

静かでゆったりとした時間が流れていた。

 

視察1日目は、「沼島おのころクルーズ」の体験だった。

クルーズって聞いてたから、それなりの客船がくるかと思いきや、

現れたのは漁師さんだった。

 

まさかの、漁船クルーズ。想像の斜め上をきたので、最初は戸惑った。

しかしだ。

本物の漁師と、ふだん漁をしている船でクルーズって、

考えようによっては贅沢だよな。

客船はどこでも乗れるが、漁船に乗れるチャンスは滅多にない。

 

船に乗って、10kmほどある沼島のまわりをぐるっと案内してもらう。

海から岩が突き出た「上立神岩」はデカかったな。だいたい30mくらいと見た。

あわじ国は国生み伝説の舞台といわれていて、イザナギノミコトとイザナミノミコトが降り立った岩だということは、俺も知っていたが、

どうやら夫婦円満や恋愛成就のシンボルともなっていると聞いた。

 

岩を見て、「なあ兄ちゃん、バレンタインもらったか?」と、

いきなり切なそうに語り始めたときは、正直に答えていいものか一瞬迷った。

 

俺は昨日、妻からちゃっかりもらったが、

漁師さんは奥さんも、娘さんからも、バレンタインの雰囲気すら感じられなかったらしい。

 

その後のクルーズは、ほぼ漁師さんの家庭相談だった。

ほのぼの平和そうな離島でも、家庭まで平和とは限らないんだな…。

この記事をシェアする