あわじ国

今回、『3年とらふぐ』を提供していただいたのは『心鮮料理 万代』さん。

 

 

オシャレで清潔な、隅々まで管理の行き届いた店内。

 

 

今回お願いしたのは『3年とらふぐ』のコース。

冨士木さんも大喜びです！

※写真は2人前です。

 

 

「これは、皮かな…」

さっそく味を確かめます。

 

 

はい、おいしーー！

この笑顔がものがたっています。

 

 

続いて、てっさも到着。

 

 

薬味を入れて…

 

 

いただきます！！

 

 

「んんんんーーーおいしい！！食感がたまらない！！」

 

休憩する間もなく、鍋の準備をはじめます。

 

 

ぐつぐつと、その瞬間を待ちます。

 

 

「まだかな…まだかな…」

アク取りも忘れて鍋を眺め続ける冨士木さん。

 

 

「できた！いただきます♪」

 

 

本当に魚が好きな冨士木さん。

ちなみにフグもよく釣れるそうですが、食べる機会は多くないので、今日は楽しみにしてきたそうです。

 

 

「うーーーん！おいしい！！幸せ♪」

 

その後も、お腹いっぱいになるまでしっかり食べ続けた冨士木さん。

 

 

笑顔が眩しい…

 

 

 

 

続いて、実際にとらふぐの養殖を行っている『若男水産』さんに伺いました！

 

 

フグの生産直売店のイケメン店主『前田若男』さん。

 

 

■3年とらふぐの養殖が盛んになった経緯を教えてください！

若：元々は福良湾でも2年間の養殖で出荷しとったんやけど、もう1年養殖してみたらどうなるかやってみたら、ものすごい大きなとらふぐができた。

出荷先から「今年のとらふぐ美味しいな！全然違うわ。こんなふぐを今後も作ってほしい！」という声があって、段々と3年養殖に切り替わっていきました。

 

■1年延ばすだけで、そんなに違うんですか？

若：うん。大きさも全然違うし、味も全然違うよ。

3年養殖にするのにはリスクも大きいんやけど、それでもやってみる価値のあった養殖やったな。

 

 

■リスクというのは？

若：出荷するまでに死んでしまう確率が高くなってしまう。

3年養殖で出荷できる割合は、だいたい50％くらいやな。

 

■そんなに低いんですか！？

若：うん。水温が下がったらエサを食べなくなってしまったりもするし。

 

■海の中に生簀を作って、そこで育てるのですか？

若：そうそう。海中に網を張って、6センチくらいの稚魚から育てていくよ。

腹が減ったら前を泳いでるふぐの尻尾を噛んだりするし、それをさせないために一匹ずつ歯を切ったり…。

 

■一匹ずつですか？大変な作業ですね。

若：うん、一匹ずつ順番に。3年間で6回くらいやらなあかん。

 

 

■同じ養殖でも地域によって味は違うんでしょうか？

若：この辺は潮の流れがものすごく速いので、運動量も多いし、身が引き締まったふぐができる。

あと、水温がものすごく低いのも特徴で、日本海の福井県とかよりも低いんやけど、その分ゆっくりと大きくなっていくので味が濃くて引き締まった身になっていく。

 

■この辺りは天然のトラフグも釣れるんですか？

若：釣れるよ。場所がいいから天然ものもおいしい。

ただ、養殖なら半分以下くらいの値段で食べられるんちゃうかな。

 

■3年養殖は他の地域でも盛んになっていくのでは？

若：全国の生産者の人ともお話する機会があるんやけど、「やっぱり3年もんは美味しいよな！」って、皆知っている。

ただ、3年養殖は育てるのが難しくて、他ではうまくいっていないみたいやな。

 

■福良港には他にはないノウハウがあるんですか？

若：うん、エサのやりかたとかな。

 

■若男水産さんは、養殖だけじゃなくて販売もやっておられる？

若：してます。直売もあるし、Webサイトで通販もできる。

 

 

■最後に、若男さんのオススメの食べ方を教えてください！

若：普通やけど、やっぱり鍋かなー。

あと、てっさも。白子も大きいから、ぜひ味わってみてほしいな！

 

■ありがとうございました！

 

 

正直な話をすると、フグを食べる機会がそう多いわけではないので、天然ものと養殖ものの味の違いまではよく判りませんでした。

 

ただ、冨士木さんの笑顔が物語っているように、とにかくおいしくて大満足の味でした！
身は引き締まっていてプリプリと。味も濃厚で、てっさでいただいても、お鍋でいただいても、とらふぐの魅力を存分に味わうことができます！！

 

普通の養殖ものよりも格段に大きくて味も良い福良の『3年とらふぐ』。

すっかり、あわじ国の大人気メニューのひとつとして定着したこの味を、ぜひ一度ご賞味ください！！