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文化・歴史
大人の社会見学!
歴史が詰まった舞台裏に潜入!
[淡路人形座]
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あわじ国 30の魅力紹介
第四回は、あわじ国の伝統芸能「人形浄瑠璃」を
今に伝える「淡路人形座」を紹介します。
突然ですが、人形浄瑠璃にどんなイメージを持っていますか?
お年寄りが見に行くもので、古典的で何を言っているか解らない、退屈なもの?
私のイメージはそうでした。
実際に見に行くまでは!!
これが「淡路人形座」の外観です!
2012年にオープンした新会館だけあって、先鋭的なデザイン。
でも、錆びや古ぼけた趣きから、重厚感や落ち着きも感じられる不思議な建物です。
続いて、内観。
カッコイイんですよ!
和モダンな空間が統一されていて、館内を歩きまわるだけでも充分見る価値ありです!
淡路人形浄瑠璃の歴史を知ることができる展示物や、
お土産屋さんなどは自由に出入りすることができます。
でも、せっかく来たのだから、受付でお金を払って人形浄瑠璃を見せてもらうことにしました。
人生初の体験です。
劇場に入ると…
これまたカッコイイ!
思っていたイメージと全然ちがいます。
照明もオシャレだし、椅子も新しくてキレイ。
開演までの時間は、様々な展示物を見て回って待つことができます。
そして、いよいよ、開幕。
照明が落ち、劇場が静まり返って、特別な空気が辺りに漂い始めます。
初めての人にも解りやすい説明や諸注意などが入ったあとに、
太鼓の音が鳴り響き、演目が始まります。
ネタバレを避けるため詳細な描写は伏せますが、演目はどれも解りやすく、初心者にも楽しめるものばかりでした!
縁起の良い戎様の舞や、
笑いを誘う人形解説もあり、
大掛かりな舞台装置と演出で、一気に観客を引き込む「火の見櫓」も!
ありきたりな表現ですが、まさしく“生きているかのよう”に自由自在に動き回る人形の動きに目が離せず、あっという間に時間が過ぎていきました。
いや、これは面白い!
古典芸能と言われていますが、まだ知らなかった人間にとってはものすごく新しい感覚です。
古さを感じません。
もしも、あの国民的アニメや、あの大人気漫画や、あの高視聴率ドラマを演じたりしたら、現代舞台として充分すぎるくらい興行が成り立つんじゃないのか…、なんてことまで思ってしまいました。
いや、私が見てみたいだけなんですけど。
演目終了後、今回は「あわじ国」の広報取材ということで、特別に舞台裏に入らせていただけることになりました!
なんて役得!
日頃、入ることのできない場所に入ることができるというのは、それだけでワクワクしてしまいますね。
ギャーーー!!!
なんか怖い!!
当たり前ですが、舞台裏には人形たちがたくさん待ち構えていました。
動いていない人形たちは、正直ちょっと不気味です。
表情がリアルなだけに…よけい怖いです。
舞台から見た客席はこんな風に見えているんですね。
一般的な舞台と違って、視線がすごく低いのが特徴的です。
人形たちを下から操るためにも、舞台には段差があります。
人形を操作する役割によって異なるのか、音を消したり鳴らしたりするためなのか、履物には様々な種類がありました。
さらには控室から客席や舞台の様子を覗けるようになっていたり、
舞台上の仕掛けを動かすための巨大な装置などもありました。
今回、取材させていただいて驚いたのは、「淡路人形座」は決して古典をなぞっているだけの場所ではないということです。
演者の方々の平均年齢はとても若く、施設も新しくて演目も初心者に解りやすく丁寧に説明もされている。
新しいお客様に来ていただくための工夫がいたる所に見てとれました。
「人形浄瑠璃」専用の舞台を設けて、その価値を発信していくための活動も精力的に行っている姿勢に、強い共感を覚えました。
これまで触れたことのない伝統文化・芸能の世界に少しでも興味を抱いてくださった方は、
この週末、ぜひ、あわじ国まで遊びに来て「淡路人形座」を訪れてみてくださいね!
[淡路人形座]
〒656-0501 兵庫県南あわじ市福良甲1528-1地先 |
「世界が羨む」あわじ国 30の魅力紹介