30 SPOT

18

『通』必見!肉好きなら見逃せない淡路ビーフ!

[淡路ビーフ]

あわじ国 30の魅力紹介

今回は、あわじ国の『淡路ビーフ』をご紹介します。

海に囲まれたあわじ国の名産といえば魚介類が有名ですが、実は国内有数のお肉の産地でもあります。

『淡路牛』といえば聞いたことがある人も多いかと思いますが、素人にはなかなかその特徴がわかりません。

ということで、その道のプロ!淡路家畜市場の濱中さんにお話を伺ってきました!

[登場人物]

淡路家畜市場の業務係長、濱中さん。

■さっそくですが、『淡路ビーフ』について教えてください!

濱:まず、同じお肉だと誤解しやすいですが『淡路牛』と『淡路ビーフ』は異なるお肉なんです。

 

DSC_0255

 

■そうなんですね。その違いは?

濱:『淡路牛』というのは『淡路ビーフ』と違って、細かい基準はありません。一括りに同じ牛です。

黒毛和牛だったりホルスタインだったり、交雑牛等も大きくくくれば『淡路牛』と呼ばれることになります。

 

■淡路島にいる牛はすべて『淡路牛』ということですか?

濱:いえ、淡路島で生まれた牛、もしくは淡路島で育った期間が他のどこよりも長い牛を『淡路牛』と呼んでいます。

 

■人間で言う『◯◯出身』みたいなものですか?

濱:そうですね。また、もし大阪生まれでも淡路島で育った期間が一番長いと『淡路牛』と呼ばれますよ。

 

■逆に淡路島で生まれて大阪で長く育った牛がいたとしたら?

濱:その場合は、原産地が淡路島なので『淡路島産○○』や地名の『大阪牛』みたいな呼び方になりますね。

 

IMG_5081

 

■では、『淡路ビーフ』というのは?

濱:これには明確な認定基準があります。

素牛(もとうし)という言い方をするんですが、お肉になる元の牛が『但馬牛(うし)』という品種であること。

また、淡路島で生まれて、兵庫県内で育ったものが『淡路ビーフ』の基本条件です。

 

■つまり、『淡路牛』は淡路島出身の牛全般を指して、『淡路ビーフ』は品種、生まれた場所、育った場所の条件を満たしたお肉のことを指すと?

濱:そうです。あと、お肉の質も関係してきます。

BMS(ビーフ・マーブリング・スタンダード)No.という基準で、1から12段階まである中で、No.4以上に認められたお肉だけが『淡路ビーフ』と認定されます。

 

image0117

 

■BMSというのは?

濱:お肉の霜降り度ですね。サシの入り具合です。

 

■素牛を『但馬牛』に限定している理由は?

濱:お肉の質というのは牛の遺伝的な要素が強いのですが、『但馬牛』には優れた遺伝力があり、全国のブランドの約8割はその『但馬牛』の血が入った血統です。

兵庫県の『但馬牛』は同じ『但馬牛』としか交配させないと決めていて、唯一純血を守り続けてるんです。

 

■だから、味も良い?

濱:はい。

一枚のステーキがあったら白い部分が脂質で、赤い部分が筋肉なんですけど、その筋肉の中に白い線がちょこちょこと入ってるじゃないですか?

それがサシと呼ばれる部分なんですけど、純血の『但馬牛』はサシがきめ細かいんですよ。

 

image0115

 

■サシが細かい方がおいしいんですか?

濱:はい。サシがきめ細かいから、人肌で溶けてしまうくらいサラッとしていて、しつこくありません。

 

■脂って、なんか体に悪そうなイメージもありますが…

濱:お肉の周りにある脂肪は飽和脂肪酸が多く、食べ過ぎるとよくないですよ。

太るイメージもありますよね?

ただ、サシについては不飽和脂肪酸が多く含まれているので、やわらかく、旨味成分が豊富でオレイン酸等が多く含まれて、性質としてはオリーブオイルなどに似ています。

だから、逆に老化防止やダイエット、美容に効果があると言われていて、すごく体には良いものなんです。

 

■知りませんでした…。安心して食べられますね!

濱:はい。しっかりと科学的根拠もあり、安全面でも兵庫県お墨付きの『ひょうご推奨ブランド』の認定も受けております。

 

IMG_7012

 

■淡路島は昔から牛の生産地として有名なのですか?

濱:そうですね。

実は、あの有名な『神戸ビーフ』や『特産松阪牛』の約6割〜7割は淡路島から生まれていて、それらのブランドを支えている一大産地なんです。

その淡路島や県内で育った選りすぐりのお肉が『淡路ビーフ』です。

 

■つまり、『淡路ビーフ』と名が付いているお肉であれば、間違いなくおいしい?

濱:そうですね。おいしさの保証だと思ってもらって良いと思います。

品種や産地だけでなく、BMS等の認定基準をクリアしたものだけに『淡路ビーフ』の名前を与えています。

 

IMG_6312

 

 

 

■あわじ国内で、『淡路ビーフ』を食べることができるお店は?

濱:実は…南あわじ市内では食べることができるお店がなくて…

『美菜恋来屋』さんなら購入することはできます!

 

image0116

 

■それは残念です!はやく食べることができるお店も増えて欲しいですね!

濱:そうですね。どんどん加盟店に入っていただいて、『淡路ビーフ』を取り扱うお店が増えると、ますます盛り上がっていくと思います。

 

■『淡路ビーフ』を取り扱っている証みたいなものはあるんでしょうか?

濱:このブロンズ像ですね!これが置いてあるお店は加盟店なので、安心して購入していただけます!!

 

DSC_0246

 

■ありがとうございました!!

 

 

これまで『淡路ビーフ』と『淡路牛』が別のものだということすら知らなかったので、とても勉強になりました。

BMSなどの基準についても知っておくと、お肉選びやお店選びの際にも役立ちそうです!

 

淡路家畜市場のホームページでは、せりの結果や『淡路ビーフ』の加盟店なども確認することができるそうなので、ご興味がある方はぜひチェックを!!

http://www.awaji-katikuitiba.or.jp/

 

この記事をシェアする

「世界が羨む」あわじ国 30の魅力紹介

left

right