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『通』必見!肉好きなら見逃せない淡路ビーフ!
[淡路ビーフ]
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あわじ国 30の魅力紹介
今回は、あわじ国の『淡路ビーフ』をご紹介します。
海に囲まれたあわじ国の名産といえば魚介類が有名ですが、実は国内有数のお肉の産地でもあります。
『淡路牛』といえば聞いたことがある人も多いかと思いますが、素人にはなかなかその特徴がわかりません。
ということで、その道のプロ!淡路家畜市場の濱中さんにお話を伺ってきました!
[登場人物] 淡路家畜市場の業務係長、濱中さん。 |
■さっそくですが、『淡路ビーフ』について教えてください!
濱:まず、同じお肉だと誤解しやすいですが『淡路牛』と『淡路ビーフ』は異なるお肉なんです。
■そうなんですね。その違いは?
濱:『淡路牛』というのは『淡路ビーフ』と違って、細かい基準はありません。一括りに同じ牛です。
黒毛和牛だったりホルスタインだったり、交雑牛等も大きくくくれば『淡路牛』と呼ばれることになります。
■淡路島にいる牛はすべて『淡路牛』ということですか?
濱:いえ、淡路島で生まれた牛、もしくは淡路島で育った期間が他のどこよりも長い牛を『淡路牛』と呼んでいます。
■人間で言う『◯◯出身』みたいなものですか?
濱:そうですね。また、もし大阪生まれでも淡路島で育った期間が一番長いと『淡路牛』と呼ばれますよ。
■逆に淡路島で生まれて大阪で長く育った牛がいたとしたら?
濱:その場合は、原産地が淡路島なので『淡路島産○○』や地名の『大阪牛』みたいな呼び方になりますね。
■では、『淡路ビーフ』というのは?
濱:これには明確な認定基準があります。
素牛(もとうし)という言い方をするんですが、お肉になる元の牛が『但馬牛(うし)』という品種であること。
また、淡路島で生まれて、兵庫県内で育ったものが『淡路ビーフ』の基本条件です。
■つまり、『淡路牛』は淡路島出身の牛全般を指して、『淡路ビーフ』は品種、生まれた場所、育った場所の条件を満たしたお肉のことを指すと?
濱:そうです。あと、お肉の質も関係してきます。
BMS(ビーフ・マーブリング・スタンダード)No.という基準で、1から12段階まである中で、No.4以上に認められたお肉だけが『淡路ビーフ』と認定されます。
■BMSというのは?
濱:お肉の霜降り度ですね。サシの入り具合です。
■素牛を『但馬牛』に限定している理由は?
濱:お肉の質というのは牛の遺伝的な要素が強いのですが、『但馬牛』には優れた遺伝力があり、全国のブランドの約8割はその『但馬牛』の血が入った血統です。
兵庫県の『但馬牛』は同じ『但馬牛』としか交配させないと決めていて、唯一純血を守り続けてるんです。
■だから、味も良い?
濱:はい。
一枚のステーキがあったら白い部分が脂質で、赤い部分が筋肉なんですけど、その筋肉の中に白い線がちょこちょこと入ってるじゃないですか?
それがサシと呼ばれる部分なんですけど、純血の『但馬牛』はサシがきめ細かいんですよ。
■サシが細かい方がおいしいんですか?
濱:はい。サシがきめ細かいから、人肌で溶けてしまうくらいサラッとしていて、しつこくありません。
■脂って、なんか体に悪そうなイメージもありますが…
濱:お肉の周りにある脂肪は飽和脂肪酸が多く、食べ過ぎるとよくないですよ。
太るイメージもありますよね?
ただ、サシについては不飽和脂肪酸が多く含まれているので、やわらかく、旨味成分が豊富でオレイン酸等が多く含まれて、性質としてはオリーブオイルなどに似ています。
だから、逆に老化防止やダイエット、美容に効果があると言われていて、すごく体には良いものなんです。
■知りませんでした…。安心して食べられますね!
濱:はい。しっかりと科学的根拠もあり、安全面でも兵庫県お墨付きの『ひょうご推奨ブランド』の認定も受けております。
■淡路島は昔から牛の生産地として有名なのですか?
濱:そうですね。
実は、あの有名な『神戸ビーフ』や『特産松阪牛』の約6割〜7割は淡路島から生まれていて、それらのブランドを支えている一大産地なんです。
その淡路島や県内で育った選りすぐりのお肉が『淡路ビーフ』です。
■つまり、『淡路ビーフ』と名が付いているお肉であれば、間違いなくおいしい?
濱:そうですね。おいしさの保証だと思ってもらって良いと思います。
品種や産地だけでなく、BMS等の認定基準をクリアしたものだけに『淡路ビーフ』の名前を与えています。
■あわじ国内で、『淡路ビーフ』を食べることができるお店は?
濱:実は…南あわじ市内では食べることができるお店がなくて…
『美菜恋来屋』さんなら購入することはできます!
■それは残念です!はやく食べることができるお店も増えて欲しいですね!
濱:そうですね。どんどん加盟店に入っていただいて、『淡路ビーフ』を取り扱うお店が増えると、ますます盛り上がっていくと思います。
■『淡路ビーフ』を取り扱っている証みたいなものはあるんでしょうか?
濱:このブロンズ像ですね!これが置いてあるお店は加盟店なので、安心して購入していただけます!!
■ありがとうございました!!
これまで『淡路ビーフ』と『淡路牛』が別のものだということすら知らなかったので、とても勉強になりました。
BMSなどの基準についても知っておくと、お肉選びやお店選びの際にも役立ちそうです!
淡路家畜市場のホームページでは、せりの結果や『淡路ビーフ』の加盟店なども確認することができるそうなので、ご興味がある方はぜひチェックを!!
http://www.awaji-katikuitiba.or.jp/
「世界が羨む」あわじ国 30の魅力紹介