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文化・歴史

本格始動!
渦潮の世界遺産登録!

[鳴門の渦潮]

あわじ国 30の魅力紹介

今回は、数年後には爆発的な人気スポットになっているかもしれない『鳴門の渦潮』を紹介します。

あわじ国には魅力的なスポットが多数存在しますが、その中でも、あわじ国の南西にある『鳴門の渦潮』は、なんと『世界遺産登録』に向けて活動を開始しています。

その存在は知っていたけど、「世界遺産に登録されるほどの場所なの?」「世界遺産ってどうやって登録するの?」という疑問を解決するべく、あわじ国『うずしお世界遺産推進課』の阿部さんにお話を伺ってきました!

[登場人物]

あわじ国『うずしお世界遺産推進課』の阿部さん

■世界遺産登録に向けての活動内容を教えてください!

阿:はい。まず、世界遺産についてですが、ユネスコで採択された『世界遺産条約』に『顕著な、普遍的な価値を有するものを世界遺産リストに記載する』というのがあります。

これに基づいて、鳴門の渦潮を推薦して世界遺産リストに記載してもらおうという活動です。

 

 

■世界遺産登録は、どういう手順で行われるものなのですか?

阿:まずは、各国内で世界遺産に登録したいものの暫定リストを作成します。

その暫定リストの中から条件の整ったものをユネスコに推薦していきます。

その後、現地調査が行われて、調査結果がIUCN(国際自然保護連合)へ報告されます。

そうして、世界遺産委員会によって候補地を審査後、世界遺産リストへの登録を決定するという流れになります。

 

 

■長い道のりですね…

阿:はい。今は、まずは暫定リストに載ることを目指しています。

日本国内だけでも暫定リストに10箇所の候補地があって、有名なところでは宗像大社や軍艦島(明治の産業文化遺産)なども入っていますので、非常にライバルが多い状況であります。

 

 

■登録までにどのくらいかかるものなのでしょうか?

阿:10年くらいかかるとは聞いているのですが、なるべく早く登録できるように頑張っています。

暫定リストについては条件が整ったものから推薦していくということなので、順番待ちという訳ではありません。

ドンドン追い越していかないといけないですね。

 

 

■登録に向けた活動はいつ頃から始まったのですか?

阿:平成24年に南あわじ市を中心に淡路三市で活動を始めました。

その後、発展的に兵庫県や徳島県、鳴門市と一緒になって平成26年12月に推進協議会ができました。

なので、本格的な活動としては1年ちょっとくらいでしょうか。

 

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■そもそも、鳴門の渦潮は世界遺産に登録されるほどの珍しいものなのですか?

阿:渦潮の大きさでは世界一です。

また、三大潮流と呼ばれる流れが速い潮流の中にあっても、鳴門の渦潮はかなり特異な環境にあると言われています。

複雑な地形・地質が奇跡的に絡まって、ああいった大きな渦が生まれているようです。

 

 

■奇跡的な環境というのは?

阿:まず、海というのは6時間ごとに干潮と満潮を繰り返しています。

満潮の潮は、太平洋側から淡路島の方へ押し寄せてきて、淡路島にぶつかって、鳴門海峡の方に流れる潮と、大阪湾の方へ流れる潮の二手に別れます。

その大阪湾の方へ流れた潮が淡路島を一周して鳴門海峡の方にたどり着くまでの時間が、ちょうど6時間なんです。

そうすると、奇跡的に干潮の時間と重なるので、通常では考えられないような潮の水位差が生まれて、それによって激しい潮の流れが生まれます。

世界一大きな鳴門の渦潮はそうして生まれるんです。

 

 

■ な、なるほど…。

阿:こういった説明の資料なども各所に用意してありますので、良ければまた読んでみてくださいね!

 

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■ありがとうございます。で、実際どうでしょうか。世界遺産に登録される可能性はありそうですか?

阿:今、大学の専門の教授の方々にも調査研究を行っていただいています。

検討委員会を立ち上げて、世界遺産に値するのか探っているのですが、現時点では「十分になりうる」と思っています。

 

 

■それは期待できますね!

阿: 世界遺産の登録には、学術的に『顕著で普遍的である』という立証が必要なのですが、もうひとつ大切なことがあります。

それは、『地域の盛り上がり』です。

市民による「これを世界遺産にするんだ!」という大きな盛り上がりが、とても重要であると言われています。

 

 

■ なるほど。これから地域全体でもっと盛り上がっていきたいですね!

阿:はい!ちなみに、渦潮を陸上から見るには『道の駅うずしお』、海上から見るには福良から観潮船が出ているので、それに乗れば眼下に渦が巻いているのを見ることができます。

まだ見たことのない人はぜひ一度行ってみてください!

 

 

■渦潮を見るのに、オススメの時間帯などはあるのでしょうか?

阿:満潮干潮の時間がお昼12時頃にあたる日の正午に行くと、大きな渦を見ることができます。

さらに春と秋の大潮のタイミングだと、20〜30メートルくらいの本当に大きな渦を見ることができると思いますよ!

 

 

■春…ということは、これからが見頃になりますか?

阿:はい!特に3月が一番大きいと言われています。

正午に満潮・干潮が来る日にぜひ行ってみてください!

 

 

ということで、

さっそく、うずしおを見ることができる道の駅、『道の駅うずしお』まで行ってきました!!

 

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ただ…、残念ながら、この日は雨!風も強い!

 

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そして…時間も満潮・干潮の時間に行くことができなかったので…

 

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残念ながら、こんな状況。

 

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時間や天候の条件が揃うと、

 

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このようなキレイな渦潮をあわじ国側からも見ることができるそうなのですが、残念です。

再チャレンジします!

 

 

他の世界遺産がそうであるように、実際に登録されてからは大勢の観光客が押し寄せることが予想されます。

狙った船に乗れなかったり、大混雑の中で見学しないといけなくなるかもしれません。

 

そういった意味では、まだ世界遺産登録されていない今はチャンス!

しかも、正午に満潮・干潮があたる3月の渦潮は、最大級の迫力を味わえる!

これは今こそ行くべきです! !!

 

 

あわじ国に来られた際は、世界遺産!…に将来なるかもしれない鳴門の渦潮を、お見逃しなく!!

 

 

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「世界が羨む」あわじ国 30の魅力紹介

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